責任感が強く、適当なことができない面があります。
私は任された仕事を、責任感をもって丁寧に行いたいと考えています。それが時に裏目に出てしまうことがありました。
先ほどのエピソードと同じお店でのことです。あまりに忙しく、仕事の早いベテランのメンバーがそろっていたにも関わらず、お店の回転の速さに仕事が追いつかない時がありました。それでも、私はお客さまと接するときだけは丁寧に仕事を行いたくて、通常と同じように接客をしていました。
例えば注文の入った食事をテーブルに届ける際。私以外のメンバーはお客さまにお盆ごと直接手渡し、時間を短縮します。個人経営の地元の定食屋という雰囲気も手伝って、それが許されるお店だったのです。けれど私は、テーブルにきちんと置くところまでが自分の仕事と考えており、その日も同じようにしていました。
「丁寧すぎる」と注意されたのは初めてでした。普段お店の人にもお客さまにも喜んでいただいている丁寧な接客が、その日の忙しさの中では「やりすぎ」だったのです。「接客は丁寧にする」という責任感の強さが「不要なこだわり」になっていたのだと気づきました。
責任感をもって役割を全うすることは、大切なことだと今も思っていますが、臨機応変に対応することの重要さも学んだ一件です。