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真面目過ぎるとユーモアが通じない
真面目過ぎるとユーモアが通じない

短所 「真面目すぎる」の例文:真面目過ぎるとユーモアが通じない

真面目過ぎるとユーモアが通じない

 私の短所は真面目過ぎることだ。

 私は人が冗談を言っている時、何が面白いのかわからない場合がある。人が楽しそうに笑っているので、その場の雰囲気を壊さないように私も同じように笑うことがよくある。どちらかというと、相手が何を言おうとしているのか一生懸命に聞こうとするので楽しい話でも真剣な表情で聞いている。人から「真面目過ぎる」とよく言われる。

 私の主人の家族は皆が楽しい人たちだ。よく親戚一同で集まりパーティーをする。特にお義母さんは家に皆を呼んで美味しい物を食べたりおしゃべりに花を咲かせたりするのが大好きだ。ユーモアのセンスもあるので、彼女の周囲には笑いが絶えない。そんなお義母さんに義理の娘としてしっかり対応しなければ、、、といつも思いながらお会いする。

 今回もお義母さんは笑顔で優しく私たちを迎えてくれた。庭先にあるちょっとしたテラスで椅子を並べワイングラスを交わした。そよ風が心地よい。おもむろにお義母さんが、妹さん(主人の叔母さん)のエピソードを話してくれた。私は真剣に耳を傾けた。

 「妹はお料理をしないのよ。自分では料理は得意だと言ってるけど、お料理してるの誰も見たことがないの。でもね、大きなお魚をいただいたからお料理したのよ。水で洗って、内臓を取って、塩コショウ、にんにく、オリーブオイルをかけて、オーブンに入れて、、、、大成功だったんだって。でもね、うろこを取ってなかったんだって。」お義母さんはそう言って私の顔を見た。

 後から思うと、お義母さんは私に笑ってほしかったのだと思う。でも真剣に聞いていた私は、「えっ?」と言ってとても残念そうな表情をしてしまった。普段お料理をしない人が、張りきって腕を振るったのにどんなに気落ちなさったんだろう、そのお魚はどうなったんだろう、といろいろな心配な思いが胸を付いて出て来た。結局、お義母さんは、自分の妹を出汁にして私と笑いを共有することはできず、私をテラスに残して家の中に入ってしまった。

 次の機会には、必ずやお義母さんのユーモアに明るい笑いで応えてあげたいと思う。真面目過ぎるのも良くないといつも反省している。

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