辛抱が必要な時代だからこそ
私は自分自身でも我慢強い方だと思います。それは学生時代にさかのぼり、在学中に続けていた部活動によるものだと自覚しています。
当時、私は吹奏楽部に所属しており、その存在こそ認知はされているものの田舎だったためか、奇異な目で見られることもあったように思えます。おそらく、楽器そのものが決して安価なものではなく「あの部はお金がかかる」というイメージが強かったこともあるでしょう。確かにそれは間違いではありません。楽器の購入は個人でも難しく、学校や部活で貯めたお金を大切に使わせてもらうことが習わしです。
また、体育科系の部活動を引き合いにされることもあり「スポーツは身体とユニフォームがあればできるのにね」という冷ややかな意見も受けたことがあります。私はそれでも自分の気持ちを曲げませんでした。当時の自分にはまだ生意気な言い方かもしれませんが、意地があったと思います。
結局、在学中は結果として成果を残すことはできませんでしたが現在、母校が全国大会に進出する常連校に名を連ね、私が続けてきたことにも少しは意味があったのかもしれないと思えました。諦めることは簡単ですが、続けることでその後につながる結果があると思えることができたのです。
今の時代、辛抱を強いられる場面も多いですが「これにも意味はあるはずだ」と常に自分の課題として受け取るのも部活動のおかげだと強く感じ、これを長所としてお話させていただきました。