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打たれ強くなると何を言われても動じない
打たれ強くなると何を言われても動じない

長所 「打たれ強い」の例文:打たれ強くなると何を言われても動じない

打たれ強くなると何を言われても動じない

 私は某高校ダンス部の部員でした。私たちは毎年日本各地で開催される高校生ダンスコンテストに優勝、上位入賞としての常連校であり、また、コーチや振付師を雇わず自分たちでダンスを創っていくことでもよく知られていました。現在でもその伝統は変わりません。

 このクラブに入部するために受験してくる部員も多くいます。そのため、部員全員のダンスに賭ける情熱やクラブ員としての意識も高く、先輩後輩の上下関係も厳しく、練習の激しさに至っては言葉では尽くせないものがありました。

 基礎練習、全体練習、同じ動作を何度も何度も完璧にできるまで先輩が付きっ切りで指導してくださいます。個人ができるようになると、次は全体で一糸乱れずできるまで繰り返し練習します。その時も先輩が真剣なまなざしで見てくださり、厳しい言葉が矢のように飛び交います。「そこ!もう一回!最初から!」「今まで何やってきたの!」「やめ!引っ込んで端から見とき!」私を含めて多くのメンバーが泣かされました。

 良い結果を出すには鬼のように練習を重ね、皆と一致することを心にも体にも染み込ませる必要があるのだ、と学びました。振り返れば、とても鍛えられたと思います。このクラブ生活のおかげでちょっとやそっとのことで動じなくなっただけでなく、厳しい言葉を浴びせられても、打たれ強くなったと思います。

 クラブ生活も無事終了し、留学して英語を勉強するために資金を作ろうとアルバイトを始めました。コーヒー専門店の店員です。まだ働き始めて間もないある日、お店に一人のおじさんがコーヒー豆を買いにやって来られました。「あのコーヒーを500グラムくれや!」「はい!かしこまりました。少々お待ちください。」満面の笑みで応対したのですが、その後、まだ仕事に慣れていない私がモタモタしているのを見て、そのお客さんがとうとう大声で言いました。「何やってんねん!おまえ!素人か!」思わず私は「はい!」と答えていました。これくらいのことは、あのクラブ生活に経験したことと較べたら何でもないなと思えた経験でした。

 打たれ強くなると何を言われても動じなくなります。これが私の長所です。

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