切り替えが早く、ほとんど悩むことがありませんほ
私の長所は切り替えが早いことです。
実は子どもの頃は、その反対で心配症でした。小学校5年生の時には手のひらに斑点ができているのを発見して、自分は難病にかかっているのではないかと心配になったほどです。自分は死ぬのではないかと怖くなって、母に大丈夫か聞いたほどでした。母はもちろん「大丈夫」と受け流していました。
その後も小学生の私は、何日間は心配していましたが、すぐに忘れて普通に生活するようになりました。しかも、気にしていた手の斑点についても、父の手にも同じような斑点模様があり、病気でも何でもないことがわかったのです。この経験から、私は「悩むことのバカらしさ」を学ぶことができ、大きな転機となりました。
手のひらの斑点を気にして悩んでいた数日間は、自分が勝手に悩みを作り出していたのです。その後は、受験などの試練があった時に
この出来事を思い出し、悩む必要はないと自分に言い聞かせました。中学高校時代には何かあるたびに、くよくよしないように心がけ、だんだんと悩まないことが身についてきました。
今では、悩みの種になりそうなことが起こったら、自分の身に起きたことではなく、他人の身に起こったことのように、捉えるようにしています。そのような視点で見ると、ほとんどのことは大したことがないと思えます。
例えば、大学の授業の発表の際には、できている点もできていない点もそのまま見せるつもりで臨むことができるようになりました。大勢の人を前にしても緊張することもありません。
切り替えが早くなり、悩む時間が減ったおかげで、自分自身も趣味や休息に充てる時間ができ、落ち着いた心で生活ができるようになっています。