気が小さくとも、締めるところはきちんと締める
私は、気が小さく、流されやすい性格であると思いますが、重要なところは、きちんと締めます。
大学時代、管弦楽部に所属していました。部員数が少なく、私は部長ではありませんでしたが、補佐として部員をまとめることもしていました。部長という肩書がない中でのまとめ役であるので、後輩の中には、私の意見を軽んじる者もいました。私自身も、気が小さく、後輩であっても、強い言葉で論破することなどできないと自覚していたので、後輩の意見に流されるまま物事が進んでいってしまうことが度々でした。
しかし、重要な定期演奏会での新しい構想について話し合う機会がありました。私は、定期演奏会を成功させたかったので、自分なりの提案を持って、議論に臨みました。
私が考えていた案は、吹奏楽部ともコラボした、今までとは違う趣向の楽曲を採用する、ということでした。自分たちの部を盛り上げるためにも、他の部から新しい考えを取り入れる必要があると思ったからです。
会議で提案したところ、声の大きい部員が反対したため、私の提案は却下されそうになりました。
いつもの私でしたら、すぐに引き下がっていたかもしれません。しかし、部への愛情が自分の心を強くしたようで、数時間の議論の末、提案が採用されることになりました。
後から他の部員から聞きましたが、その時の私の迫力は、いつもの私からは想像もできないほど壮大であった、ということでした。
この一件以降、私は重要なところは締める人、と思われるようになり、「元締め」と呼ばれるようになりました。私も、自分に自信が持てるようになり、会議の場でも、発言に影響力が出てきました。
この経験を生かして、自分が重要だと思うことは周りに納得してもらえるだけの説明ができる社会人になろうと思っています。