自分の考えを変えられない頑固さ
大学のサークルでは、会計の役職でした。会計の仕事の中には、部員から部費を徴収し、管理するというものがあります。
あるとき、サークルでは合宿を行うことになりました。合宿を行う場合は、部費とは別に合宿費として、新たにお金を集める必要があります。合宿は部員同士が寝食を共にすることで、交流が深まり、良い思い出となりますが、その分お金がかかります。
私は合宿費にかかる費用から部員1人あたりの合宿費を算出しましたが、一部の部員から「合宿費を下げてほしい。」という依頼がありました。
しかし、合宿費を下げることは当然収入が減ってしまいます。私は合宿にかかる費用はできるだけ削減しましたが、それでも交通費や宿代はかかってしまい、それ以上値下げすることはできませんでした。私は、赤字を出したくない責任感から、「合宿費を下げることはできない。」と部員の依頼を断りました。
周囲からは「少しぐらい下げることを検討したらどうか」とも言われましたが、私は「できない。」の一点張りで話し合いが進みませんでした。結局値下げすることなく合宿を行いましたが、その部員とはその後しばらく、気まずい雰囲気で過ごすことになりました。
私は自分が正しいと思ったことを貫くために頑固になってしまう性格です。
しかし時には頑固になるのではなく、もう少し相手の事情等を考えることが必要だと思いました。例えば今回の合宿費の事例では、「値下げはしないが支払い期限を延ばす」といった臨機応変の対応を行うことが必要なのだと思っています。