過度な責任感は自分も相手も滅ぼす
責任感が強い、というのはビジネスパーソンにとってとても重要な条件だとおもい、わたしは仕事を頂いたら、いつもベストパフォーマンスを心がけてきました。
一件長所でしかないようなこの特性ですが、なんでも〜すぎる、は破綻しやすいもののようです。
事務職としてIT系の会社で働いていたときに、自分は責任感が強いゆえに、まったくの無責任な行動をとってしまいました。
その会社は未経験でブラインドタッチが辛うじてできるほどのわたしを採用して、ワード、エクセル、パワーポイントなどを使ったタスクをドンドンふって、実践で仕事を教えてくれました。社員の方々はとても親切で、ランチミーティングや飲み会にもたくさん連れて行っていただき、それまでブラック企業に勤めていた私は大変感激して、先輩達の恩に報いたい、と強い責任感を感じていました。
しかし、それが仇となりました。
同期入社の同僚達はわたしほどは会社に恩義を感じておらず、与えられた仕事も断ったり、用事があれば繁忙期でも残業なしで帰っていました。
責任感がない、と私は思っていたと思います。同僚のぶんの仕事も引き受け、終わらないときは残業をしました。
自分に与えられた仕事を断るなどもっての他です。
そして、破綻してしまったのです。
自分で納期を決めてスケジュール管理していたつもりが、会社というのはイレギュラーな突然の案件などザラで、いつしか自分の手持ちの仕事はパンク状態に。
それでも、〇〇さんは嫌な顔をせずに引き受けてくれて本当に助かっている、などと上司に言われると仕事を別の人に降りたいなど言えません。
結局期日が過ぎてもあげられない、残業もおいつかない、状況となり、あれほど軽蔑していた同僚に手伝ってもらうことになり、逆に相手に「責任感がない」と、言われてしまいました。
過度な責任感は無責任になりやすい、また自分の仕事量をマネジメントすることも会社で働くことへの責任感なのだな、と思い過剰に責任をとりすぎないよう気を付けることで、かえって責任持って仕事をしてくれり人、と評価があがりました。