粘り強さは、遺伝しない。
最近の若者は、我慢をすることが苦手だと言われます。辛抱することを教えられずに育てられたからだというのがその理由です。何でも欲しがるものは即座に与えられ、嫌なことからは安易に逃げてしまう。このまま大人になってしまえば、社会では絶対に受け入れられない存在になってしまうはずです。
私は物事に対して、粘り強く取り組む姿勢の大切さを、何時も意識するように育てられました。そのせいか、一つのことをじっくりと取り組むことを苦痛には感じません。むしろ、うまくいかない場面では、どうすればうまく工夫できるか、色々な角度からアプローチすることをある意味楽しみながら、解決していくことが出来ます。
最近の小学生は、遠足などで、河原に行ったとしても、何をして遊んだら良いかと、教師に聞いてくる生徒が多いと聞きます。テレビゲームなど既に出来上がった遊び道具を使うことは出来ても、何もないところから遊び方を生み出していくことが難しくなっているようで、自分自身で粘り強く考えずに、すぐに答えを求める、良い意味での「しつこさ」が欠けているとのことでした。
社会に出れば、圧倒的に自分の思い通りにならないことばかりですが、安直に答えを求めるのではなく、正解のない問題にも辛抱強く、粘って粘って、解決策を見出していく、世の中に少しでも貢献できる社会人でありたいと考えています。