「怒らない」リーダー
私の長所は「怒らない」ところです。
私は以前、物流倉庫にて現場管理の仕事に就いていました。
そこで私が常に意識していたのが「怒らない」ことです。
当時、現場の問題のひとつが、「人が定着しないので、レギュラー作業員が増えない」でした。
なぜ、人が定着しないのかを考えたところ、そこの現場は怒号が飛び交うのが日常茶飯事でした。
私も含め、経験者だろうが、未経験者だろうがお構いなしに怒号が飛んできます。
実際、それが原因で自社内や派遣会社とトラブルになったこともありました。
私自身、日々の業務に追われ、つい作業員に対して感情的になってしまうことがありました。
そんな場所でずっと働こうと考える人は少ないに違いないと私は感じました。
慣れないうちはミスも起こすし、「要領よく動く」というのも難しいのは当然です。
そこで私は「怒らない」ことにしました。
ミスに対して「怒る」のではなく、「注意する」ことにしました。
意識したのは、
・どんなミス、どんな状況でも落ち着いて、冷静に注意する
・ミスの原因を明らかにし、対策・改善案を提示する
・最後にフォローを必ず入れる
自分が管理していたセクションで上記を行ったところ、少しずつ変化が現れました。
まず、ピリピリしていた現場の雰囲気が良い意味でほぐれてきました。
多忙な状況でも冗談を言い合ったり、私も含む作業員たちに「余裕」が生まれました。
そこから次第に人が定着してきました。
当初、レギュラー作業員は4割だったのが、半年後には6割まで増えました。
派遣社員の中にも、当現場を優先的に選んでくれる方が増えました。
作業員の方からも「あなたの現場は仕事がやりやすい」と評価をいただきました。
まず、自身が率先して良い変化となることで、環境も良い方向に変わるのだと身をもって感じました。