流れ着いた先で得られる新しい経験
私の場合、人の意見に一度は流されてみることを無意識に行うことがあります。特にお誘いがあればなるべく参加をしてみることを心がけているのは、趣味の分野やジャンルの異なる人の考え方や行動に興味があるからです。
例えば、自分とは全く接点のない人の意見にも共感できる要素は必ずあるはずです。そして、いかに自分自身がせまい人間関係や活動範囲の中でつまらない人間であるかと自覚するのです。
それは決して、やみくもに自分の活動範囲を広げるのではなく「凝り固まらないように柔軟性を持つための頭の体操」という認識で行うことが自分自身のためだと思います。
そんな中、ふいにテレビである方がこんな話をされていました。
「自分が流されるままでいいと思う。そうすることで自分の意図しない場所にたどり着ける」とのこと。正にこれだと思いました。言葉をなぞるとまるで風来坊のような立ち振る舞いにも感じますが、流された先で得られる自分が予想もしない物事に出会うことができれば糧になるのではないでしょうか。
流されやすいことは一般的に「主体性がない人間」「自分の意見を持っていない人間」とみなされることが多いとは思いますが、芯がぶれないからこそ流されても流されたままではないはずです。そのため、客観的には短所ですがそれを性質として活かし、特性に変えられることができれば真似できないものだと思います。