ボランティアの経験で培われた、聞き上手の長所を実務でも活かす
私は人の話をよく引き出して聞く事が出来ます。
これは、高齢者施設でボランティアを行った経験で培われました。
その施設は高齢者向けのデイサービスで、ボランティアに任されたのは認知症のあるご利用者の見守り、つまり話し相手でした。
認知症のご利用者は、同じ話を繰り返す事が多く、最初は正直面倒だなと思っていました。
けれど職員の方から、
「認知症は新しい事がほとんど覚えられず、忘れた事自体に自覚がない病気です。こちらは何度も聞いたと思っている話題も、本人の世界の中では初めて話す事なんですよ」
と教えていただいた事で、相手の視点が想像でき、否定的な感情がなくなりました。
こちらが聞く態勢になり、相づちなども工夫していく事で、ご利用者の話題は大きく広がっていき、戦後の生活や恋人の話にまで及びました。
職員の方に会話の内容を報告する中で、「この方、そんな生活をしてらしたんですね、よく引き出してくれました」と、感心される事もありました。
仕事においてはこの聞く力を活かし相手の意図を引き出す事で、スムーズで正確な情報のやり取りを行います。
これを、当初は業務手順のより早い習得に役立てます。
その後は、内外の相手が本当に伝えたい事を引き出し、それに合致した業務を的確に行うことで、御社に貢献できるものと考えています。