100点満点を求めた結果の失敗談
向上心が強い反面、何事も完璧にしないと気が済まない気質になってしまっていると思います。
せっかく教わるのだからしっかり出来るようになりたいという気持ちと同時に、教わった人に対して失礼だという気持ちが強く出てしまうのです。
接客業のアルバイトをしているときにとても素敵な接客をする人に出会い、ぜひ真似をしてみたいと思い実践をする日々が続きました。
その人は穏やかで気持ちの良い笑顔で優しい印象をとても強く感じさせる人でした。
その人のような接客を心がけようと思うと、意識がそちらに強くはたらいてしまう為に作業中に抜けが生じてしまいます。
私はその抜けをカバーしようとすると、今度は笑顔を忘れてしまいます。
私は焦りと苛立ちを抑えられず、バックヤードに戻るときにはすっかり元気を無くしてしまっていました。
どうしたら良いか考えるだけで頭が混乱してしまい、仕事にならなくなってしまうのです。
そんなとき責任者に相談することにしました。
すると責任者は「それは努力をしてすぐに出来るものではない」と言われました。
仕事の内容を把握する為には経験が必要であり、良い接客をするには自分の気持ちが強く関わってくると教わりました。
確かに私は良い接客をしたいのに作業面で抜けが出てしまっていると、そちらが気になってしまうのです。
更には完璧にこだわるのを一度捨ててみてはどうかと提案もされました。
断ろうかとも思いましたが、せっかくのアドバイスを無駄にはしたくないので完璧主義を少しずつ手放してみようと思いました。
受け入れたくないと思うことほど、その中に私が向上する為のヒントが眠っているかもしれないと前向きに考えることにしました。