逆境に置かれた時のこころの持ち方
私は特にこれといった長所はありませんが、あえて言わせてもらうとすれば人よりも打たれず良いところだと思います。
以前、私は会社の会議で業績赤字を理由に、弱気な発言を繰り返す社長に対し、若輩者ながら意見を述べた事があります。
その時は会社の士気を高めようと、何も考えず自分なりに思うままを言わせてもらいました。
次の会議の時、新年度の新たな組織図が出席者に配られ、そこには私の名前はどこにも記されていませんでした。
今までは何かの要職を与えられていましたが、外されてしまったのです。同僚からは慰めの言葉をかけられ、
その時は非常に惨めな思いがしました。
それからも会議には呼ばれるのですが、まるで蚊帳の外のようでした。意見を言う事すら出来ない雰囲気の中、
いっその事、会議のメンバーから外してもらうように申し出ようとしましたが、何回目かの会議の後、
この状況は、自分は試されていると考えるようになり、この経験を踏み台にしなくては惜しいと気持ちを
切り替えることにしました。
普通の人であれば、つぶされてしまうような状況を、なぜか持ちこたえることが出来たのです。
これには高校時代の恩師から言われた言葉が非常に影響を受けています。
私は幼いころに、父を亡くし母子家庭の中で育ちました。
不自由なく成長していたつもりでしたが、どこか人より影があると察したのか、
「君は人とは違う経験をしている。だから誰よりも恵まれているよ」
と言われ、自分は人が出来ない経験を積んでいる、だから誰よりも強く生きることが出来ると理解しました。
仕事をしていくうえで、必ず困難に直面することがあると思います。
私は決して恐れることのないよう、この言葉を支えに解決策を見いだそうと行動します。