誰とでも心をオープンに話せます
私はほとんど英語を話せません。
けれど、憧れであった初めての海外旅行先での出来事です。
友達と2人でスペインのレアルマドリードでサッカー観戦をするのが目的でした。現地には大勢の外国人がごった返していました。見渡す限り、日本人観光客はいませんでした。急に不安な気持ちになりました。
しかし、憧れのスタジアムです。2人で記念撮影をしたいと思っていた時、後ろから中国人男性から声を掛けられました。
どうやら写真を撮って欲しいとジェスチャーを交えながら私達に頼んでいるのがわかりました。彼は一人で心細かったのか同じアジア人出身の私達を見つけてとても嬉しそうでした。
私自身もその瞬間嬉しくなってしまい、片言の英語で喜びを伝えました。そうこうしているうちに開場の時間になり、その中国人男性とお別れして自分達の席に着きました。
観戦前にお手洗いを済まそう思い、しばらくトイレを探しましたが見つかりません。私は先ほどの出来事を思い返しました。
たとえ片言の英語でも気持ちを伝えたいという気持ちがあればコミュニケーションは可能であることを身をもって知りました。
そこから私は現地のスペイン人客にお手洗いの場所を尋ねることが出来ました。
席に戻ると先程写真を撮った中国人男性が目の前にいました。
こんなに広いスタジアムでなんという偶然なんだと思い、試合が始まる寸前までジェスチャーを交えながら一生懸命コミュニケーションを図りました。
こんなに心をオープンにして異国の地で会話を楽しめたことは私にとって大きな財産となり、長所であります。