困難を乗り越える力
高校を卒業して、高齢者のお世話をする仕事をしたいという希望を持って看護学校に進学しました。
看護学校での勉学は厳しく、とくに手先が不器用な私にとっては技術の習得、実習をクリアすることは大変な困難でした。
重い病気になり亡くなっていく患者さんと接することも、若い私にとっては精神的な重圧になりました。
意識の上では自分には乗り越えられないことばかりでした。不安で夜も眠れないこともありました。
でも、一日一日一歩ずつ自分を信じてやり抜きました。
実習をすべて終え看護師国家試験に合格しました。
その後、お年寄りのケアをしたいという夢をかなえるために保健師学校に進学しました。
保健師とは看護職のひとつで、地域包括ケアセンターや会社の健康管理部門で保健活動をする専門職です。
さらに一年の実習と保健師国家試験を乗り越え特別区に就職しました。
そして、福祉事務所、児童相談署、警察と組んで地域の健康を守る仕事に従事しました。
夢だったお年寄りの健康を支える仕事に就くことができました。ところが夢の実現の先にはさらに困難が待ち受けていました。
生活の中で生まれる健康問題の複雑さ深さです。
自分の力、知識で解決できることは限られていました。また精神的に苦しい状況に追い込まれましたが、今度も自分を信じて歩き続けました。
もう駄目だと思った時も自分を信じて歩き続ける困難を乗り越える力が私の長所です。