勝つための努力
私の通っていた中学校では毎年11月と1月の2回、12分間走というイベントがあり、サッカー部に所属しスタミナに自信があった私は同級生のライバルたちに勝つことが目標でした。
中学2年生の11月、その年1度目の12分間走が行われました。私の記録は2900m。その体育の授業の帰り、私はサッカー部の友達にボソッとこう言われました。「おまえが若林に勝つのは無理だと思うな。」
その日から私は毎日練習を始めました。なんとしてでもその友達を見返してやりたい。その一心で、部活でクタクタになって家に帰ってきた後も、冷たい冬の雨が降った時も、2度目のチャンスに懸ける思いで自分を奮い立たせました。そして迎えた雪辱を果たすチャンス。私はラスト2周で若林を抜き、10mの差で勝ちました。記録は3040m。
自分の負けず嫌いな心が、何度も折れそうになった心を支えてくれました。